そして明日からは三連荘うわあ死ねばいいのに

と携帯を見ると、着信履歴。バイト先からの。二時間前の。

やっべえ、と掛け直さんとすると着信。見るとバイト先から。漫画かと思った。
ともかく「もしもし?」と話を聞くと、なんでも「突然だけど本日のシフトに入れないか」。

その時のボクはといえば、くるっていた。*1
そしてその後に予定があったわけでもなかった。だから、

「あっはっはっはっは絶対嫌です
「そこをなんとか」


そこでようやく事情を聞かされる。なんでも風邪で二名ほどダウンしたとかなんとか。
「あっはっは。やだなあ、三次元より二次元の方が大事に決まってるじゃないですか」
と全力で答えても良かったのだけれど、あいにくそんな勇気を持ち合わせていなかったので、
「ああ、はあ、まあ、分かりました」と返して覚悟完了出陣してみんとす。

バイト先に着くとそこは戦場、救護兵を求める声がそこかしこでこだましていたなんてことはなく、
普通に普通で素敵に普通だった。よく見ると休みのはずの店長が接客していた。
なるほど一人少ないくらいだったらそんな変わらないわな、とえらく納得しつつ作業を始めたボク。

しかしそれは巧妙な罠だった。
入って一時間ほど経った頃、急に押し寄せる人、人、人。どこに潜んでいたのと訊かんばかりの人。

「千祥さんは日記のネタを手に入れるために了承したんですものね」
「なんか理由付けて逃げていれば…こんな客なんかに…!」
「へへへ おい、のり弁十二個用意しろ。みんなで美味しそうに食べてやる」
(耐えなきゃ…! 今は耐えるしかない…!!)


と思わずもはや懐かしいクリムゾンコミックスのガイドラインを使ってしまうほどの罠っぷりだった。
スーパー罠タイムは二時間ほど続いた。終わった後は従業員全員がぐったりしていた。

あとで聞いたところによると、その二時間で約100人のお客さんがご来店されたとのこと。
問題なのは、その人数が普段ならそんなに来るはずのない時間帯に来たことだった。
なんというか、こう、コンビニの深夜バイトだと、午前四時に突然50人来襲したみたいな。
大技→無防備のパターン持ちのボスが、連続で大技使ってきたみたいな。

要は予想外すぎたし明らかにこちらの人数のキャパシティを越えていた。
ていうかのり弁12個って何だよ。一人フードファイトかよ。お願いだから事前に電話してくれよ。
日記のネタにはなったけどやりすぎだよ。だからもう俺入ってるときは勘弁な! オチてない。

  ◆

じゃあ本の感想。虚淵玄ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ』読了。
もうYOU3.5巻としてコミックス形式で出しちゃいなよと言わんばかりの出来。
ノベライズにありがちな、原作との違和感が一ミリもなくてすごいさすが虚淵すごいな。

よくよく眺めるまで、ずっとタイトルを『シェイターネ・パーティ』だと思ってたのは公然のヒミツ。
や、だってなんか違和感なかったから。パーティでも。思い込みってすごい。

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫)

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫)

*1:『ティンクル☆くるせいだーす』をプレイしていた、の意。けして『くるくるファナティック』をプレイしていたわけではない。どっちでも変わらん?違うよ。全然違うよ。